アンコールワットの次はバンコクへ——陸路で移動しようとしている方へ。格安バス($12〜)の実際の乗り心地から、国境でのイミグレーション手順、バス故障というまさかのトラブルまで、みゅーが体を張って経験してきた情報をすべてお届けします。
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シェムリアップ→バンコク、移動方法は2択
アンコールワットを満喫したら、次の目的地はバンコク。移動手段は大きく2つです。
飛行機(所要:約1時間20分)
- メリット: 速い・快適
- デメリット: 費用がかかる。LCCの格安便でも片道約$50〜(約7,000円〜)。ただし、シェムリアップ国際空港もバンコクの空港(スワンナプームもドンムアンも)どちらも市内から離れているため、前後の移動時間と空港滞在時間を含めると実質的なタイムロスは思ったより大きい
バス(所要:約9〜10時間)
- メリット: 安い。バス停が市内に近い
- デメリット: 時間がかかる。後述するように、スケジュール通りにならないことがある
みゅーが今回選んだのはバス。 その理由と、実際に何が起きたかを詳しくレポートします。
バスの選び方|格安 vs 評判重視
シェムリアップ〜バンコクのバスは複数の会社が運行しています。大きく分けると以下の2タイプです。
| 格安バス(Capitol VIP等) | 評判の高いバス(Giant Ibis等) | |
|---|---|---|
| 価格の目安 | $12〜$20前後 | $32〜$43前後 |
| サービス | 必要最低限 | Wi-Fi・水・スナック付きなど充実 |
| 定時性 | 当たり外れあり | 比較的安定 |
| 向いている人 | 時間的余裕があり、ハプニングも楽しめる人 | バンコクから乗り継ぎ予定がある・疲れたくない人 |
みゅーは今回、3つのサイト(CamboTicket・12Go.asia・Giant Ibis公式)を比較して最安値だった12Go.asiaでキャピタルVIPバスを$12で予約。
Giant Ibisは$43なので、差額は約$31(約4,500円)。この差をどう評価するかは、後述の体験談を読んでから判断してみてください。
出発前に必須|タイ入国の事前手続き【2026年最新】
バスに乗る前に、必ず出発前に完了させておくべき手続きがあります。2025年5月から制度が変わっているので要注意です。
TDAC(タイデジタル到着カード)の事前登録が義務
かつてはバスや機内で紙の入国カード(TM6)を記入していましたが、2025年5月1日より廃止されました。代わりに導入されたのが**TDAC(Thailand Digital Arrival Card)**です。
- 陸路・海路・空路すべての入国ルートが対象
- 日本国籍・観光目的・60日以内の滞在であればビザ不要
- TDACはタイ到着の72時間前(3日前)からオンラインで無料登録できる
- 登録が完了するとQRコードが記載されたメールが届くので、入国審査時に提示する
スマートフォンから登録できるので、出発前に済ませておきましょう。 現地でバタバタしたくないなら、日本を出る前か少なくともカンボジア滞在中に。
バスの乗り方|キャピタルVIPバスターミナルへのアクセス
シェムリアップには中央バスターミナルというものは存在しません。各バス会社が独自のターミナルを持っており、予約した会社のターミナルに行く必要があります。

みゅーが利用したのは、Psar Kraom Rd沿いにあるキャピタルツアーのターミナル。観光エリアより少し南に位置しています。みゅーはTada(カンボジアのライドシェアアプリ)のトゥクトゥクで向かいました。


12Goで購入した場合、スマホの予約画面を窓口で見せれば、その場でチケットを印刷してもらえます。 ターミナル内にはトイレあり。隣接するレストランで食事もできます(衛生面は自己判断で)。
バスに乗り込む
8:01 出発
バスが来たときの第一印象は「思ったより小さい」。大型バスではなく、ミニバンタイプの車両でした。でも座席は予想外にしっかりしていて、乗り込んだ瞬間「あれ、意外と豪華」という感じ。ペットボトルの水も1本もらえました。
📷 [画像挿入:バス車内の座席 / キャプション:外見はミニバンだけど、座席のクッションは思ったよりしっかりしていた]


国境前に休憩あり
9:43 国境手前の町で休憩
キャピタルVIPのターミナルが途中の町にもあり、そこで一度停車します。トイレ休憩ができるので活用を。ただし、トイレはなかなかのチャレンジング具合でした(笑)。


みゅーはここで昼食をとりました。たった$2なのに普通に美味しかったし、お腹も壊しませんでした。
10:05 再出発
国境越えの手順|カンボジア出国〜タイ入国
11:19 国境(ポイペト/アランヤプラテート)到着
バスで国境に到着すると、全員下車して自分でイミグレーションを通過します。
ステップ①:ネックストラップを受け取る
バスを降りた瞬間、キャピタルの係員が待っています。首にかけるネックストラップを渡されて、顔写真を撮られます(写真はスタッフ側が管理し、タイ側で乗客を識別するために使うもの)。これをなくさないように。
ステップ②:カンボジア出国(2階のオフィスへ)

外国人は2階へ。空港と同じ流れです。パスポートを渡し、顔写真・指紋登録で完了。
11:39 カンボジア出国完了
ステップ③:国境を徒歩で越える
出国審査が終わったら、自分の足で国境を越えてタイ側へ歩きます。 案内表示が少ないですが、周りの人の流れについていけば大丈夫です。

ステップ④:タイ入国(2階のオフィスへ)
タイ側のイミグレーションも2階。「どこへ行くの?」と聞かれるので「Bangkok」と答え、顔写真・指紋で終了。TDACのQRコードもここで提示します。
11:59 タイ入国完了(国境到着からちょうど40分)
ステップ⑤:タイ側のバスに乗り換える
タイ側に出ると、次のバスへの乗り換えです。来るときとは別の車両なので「どれに乗ればいいの?」と不安になるかもしれませんが、心配不要。係員がネックストラップを見て声をかけてくれるので、自然に合流できます。


ここからが本番|実際に起きたこと全部話します
カンボジア区間は特に問題なし。問題はタイ側に出てから始まりました。
出来事①:謎の出発遅延
12:57 タイ側の国境を出発するはずが…
国境を越えてバスに乗り込んだところで、係員のおじさんが「あと30分あるからご飯食べなよ」と言い出しました。ところがそこへ、別の男性乗客が抗議を開始。「俺は1本前のバスに置いていかれた、1分でも早く出たい」という正当な理由からで、それを聞いたおじさんが急に「じゃあもう出るぞ」モードに切り替わります。「え、どういうこと?」という空気の中、朝から何も食べていなかった女性乗客たちが「せめてセブンイレブンだけ寄らせてください!」と交渉。なんとか立ち寄ってもらえたものの、今度はドライバーが来ない。結局セブン後もしばらく待つことになり、実際に出発したのは12:57。

出来事②:バス故障(出発わずか5分後)
13:02 コンビニの前で緊急停車
やっと出発——と思ったら、すぐにエンジン音がおかしい。一度引き返してなぜか女性を1人乗せ、また出発。全席埋まってこれでようやく——と思ったらやっぱり音が変で、わずか5分後の13:02にコンビニ前で停車。 ドライバーがよくわからないタイ語をまくし立てる中、「チェック バッテリー」というワードが聞こえました。どうやらクーラーの使いすぎでバッテリーが上がってしまったようです。全員降車してセブンで待機。
不幸中の幸い、コンビニには当然クーラーがある。 炎天下の路上じゃなかっただけ救われました。格安バスだし、こういうこともあるよねという気持ちで、みゅーは割と落ち着いて待てていました。
13:20 代替車両が来て再出発(停車から約20分後)

出来事③:バンコク市内でGrabを使って離脱する乗客も
バンコク市内に入ってからも休憩が数回あり、「このままじゃ飛行機に間に合わない」という乗客がGrabタクシーで先に向かうことに。
ここで一つ重要なポイント:その乗客はネット環境がなく、eSIMで繋がっていた他の乗客にテザリングさせてもらってGrabを呼んでいました。
eSIMがあれば国境を越えた瞬間からネットが使えます。いざというときの行動力が段違いです。
出来事④:BTS最寄り駅で降ろしてもらえた
終点のキャピタルオフィスはBTS駅から徒歩20分と離れた場所なのですが、乗客の一人が「BTSの駅前で降ろして」と交渉してくれた結果、みんなそこで降車することができました。
日本のような「決まりだから」という感覚ではないので、言ってみると通ることが多いのが東南アジアのバス旅。トイレ休憩や途中下車の希望があれば、遠慮なく声に出してみましょう。
17:58 バンコク到着(シェムリアップ出発から約10時間)
旅行前に準備しておくべき3つのこと
今回の旅で痛感した、現地では手遅れになる事前準備です。
① 海外旅行保険への加入
バスが故障しただけで済みましたが、陸路移動中の事故・体調不良は予測できません。クレカの付帯保険だけでは補償が不十分なケースも多く、特に東南アジアの陸路移動では単独保険への加入を強くおすすめします。

② 海外手数料0円のクレカ
チケット予約・Grabタクシー・宿の支払いと、カードを使う場面は多い。海外利用手数料のかからないカードを1枚は必ず持っておくこと。
③ eSIMで常時ネット接続を確保
今回の体験でもっとも実感したのがこれです。国境を越えた瞬間からGoogleマップ・Grabが使えるかどうかは、旅の安心感をまったく変えます。カンボジア・タイ両国に対応したeSIMを日本で購入してから渡航するのがベスト。
まとめ|格安バス vs Giant Ibis、みゅーの正直な結論
| 格安バス($12〜20) | Giant Ibis($32〜$43) | |
|---|---|---|
| 価格 | ◎ | △ |
| 快適さ | △(座席は意外とOK) | ○ Wi-Fi・スナック付き |
| 定時性 | △ 遅延・ハプニングあり | ○ 比較的安定 |
| 向いている人 | 時間的余裕があり、旅のアクシデントも楽しめる人 | フライト乗り継ぎがある・疲れたくない人 |
みゅーの個人的な見解としては、「人による」が正直なところ。
海外慣れしていない方や、言語も通じない環境で予期せず待たされることに不安を感じるなら、少し高くてもGiant Ibisなど評判の高いバスを選ぶ方が安心できると思います。 価格差の$20〜$30は、その安心感を買う料金だと考えればそれほど高くない。
一方で、時間的余裕があってハプニングを旅の醍醐味として楽しめるなら、格安バスも十分アリ。みゅー自身、今回の体験はコンビニで乗客同士が会話したり、なんだかんだ「旅してる」感があって良かったなとは思っています。

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